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楼主 |
发表于 2016-3-2 13:09
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『精霊の守り人』は、今年でちょうど二十歳……出版されて20年になりました。「小学校の図書館で出会った」という方たちが今はもう立派な大人になって、「そろそろ自分の子どもにも読ませられます」という話もいただきます。
この20年の間に、「守り人シリーズ」は、日本だけでなく世界中で読んでいただける物語になりました。実写化のお話はこれまでに何度もいただいておりましたが、それらはいずれも『精霊の守り人』だけで、「守リ人シリーズ」すべてをというお話は今回が初めてです。全10巻、外伝もいれると12巻。これだけの長い物語を、3年という放送期間をかけて全22話で描いていくというご提案で、それならば、ぜひ、とお受けしたのでした。
このドラマを「チャグムの物語」として描くなら、「ある1人の少年が親から疎まれ、さまざまな試練を乗り越えながら、やがてどのように成長し……」というふうに、大きな流れのある物語としてはとても描きやすいものになります。ですが、この物語は、孤高な女用心棒である「バルサの物語」でもあります。バルサの心の決着は原作ではシリーズ2作目の『闇の守り人』で扱われますから、原作の流れそのままで、テレビドラマのシリーズにしてしまうと、様々難しいことが生じてしまうのです。
「バルサの物語」を描くために、原作の順番をどのように変えればきれいな流れになるのかということを初めとして、私も今回の制作には、かなりしっかりと関わらせていただいています。原作を変えることで、原作を愛してくださっている方にとって大切なものが失われてしまっては困りますから、スタッフの皆さんと本当にさまざまな話し合いをしながら進めています。
とはいえ、映像のドラマと文字で読む本では見せ方も大きく違いますから、そういう意味では変わること自体に私自身あまり大きな抵抗感はなく、むしろ、ドラマとしていかに良いものになってくれるか、そのほうが大切だと思っています。
原作読者の中には、綾瀬はるかさんのような若くてきれいな人がバルサを演じることを疑問に思う方もおられるかもしれませんね。でも、綾瀬さんは、今年、バルサと同じ30歳です。確かに、シーズン1では、成熟したバルサというより、少年のようなバルサですが、ここには、ひとつの意図があるのです。
このドラマは、3年かけて放送されます。原作のバルサは、登場時すでにかなり成熟している “オバサン”ともいえる大人の女性ですが、そこからのスタートだと“伸びしろ”がないのです。バルサがまだ若々しく粗削りなところからドラマがスタートしたほうが、その後、子どもたちを守ることで、自分自身も変化し、成長していくおもしろさがあるのではという制作側のお話でした。そう伺って脚本を読ませていただくと、なるほど、確かにそれは3年という歳月をかけて放送するドラマならではだと納得したのです。
先日、編集途中のものではありますが、映像になった第1話を見せていただきました。いちばん強く私の胸に迫ってきたのは、「よくぞここまで私の物語の世界を、誠実に、一生懸命映像にしてくださったな…」という思いです。きっと皆さんもごらんになったら驚かれるのではと思うくらいよくできています。ぜひ楽しみにしていてください。実は私自身も、とても楽しみなんです。
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