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すっぴん上戸彩、石巻市で涙の炊き出し
サンケイスポーツ 4月16日(土)7時52分配信
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女優の上戸彩(25)が15日、東日本大震災で被災した宮城県石巻市を電撃訪問し、同市滞在中の石原プロモーションの炊き出し2日目に参加した。日帰りのスケジュールでくつ下や肌着など救援物資を持参、同プロの渡哲也社長(69)、舘ひろし(61)と焼きそば作りに励んだ。途中、炊き出しに訪れた女児を抱きしめ、「いっぱいハグして、パワーを送りました」と涙ぐむ一幕もあった。
すっぴん&エプロン姿で鉄板の前に立ち、汗だくで焼きそばを作る上戸は、「あやちゃん!」と手を伸ばした小さな女の子を抱き上げた。
母、佐藤美香さん(36)に手を引かれ、炊き出しの最後尾に並んだ珠莉ちゃん(3)は、大震災で姉の愛梨ちゃん(6)を亡くした。幼稚園の下校途中、バスが横転し、火災で命を落とした姉を今も慕う幼子の事情を母から聞いた上戸は「元気出してね」とハグ。尊い命をギュッと抱きしめると、思わず涙があふれた。
石原プロの炊き出しにサプライズで登場した上戸は、2009年のテレビ朝日系ドラマ「結婚」で父娘を演じた渡と、放送後も交流を深めてきた。同ドラマのPRで石原プロの炊き出しに参加経験があり、また、同プロが16年前の阪神?淡路大震災でも炊き出しをしたことを知っている上戸は「被災地で炊き出しをやる時は私にも手伝わせてください」と3月11日の地震発生後から、渡に協力を志願していた。
この日までに地道に集めた肌着、軍手など1万1500点の救援物資を大型車に積み、午前4時に都内を出発。同11時半に会場の石巻中央公民館横の駐車場に到着した。
炊き出し中は「彩ちゃ~ん」と叫ぶ老若男女の大歓声に笑顔で手を振り、「応援しています。負けないで下さい」と被災者の手を握りしめた。その最後の列に、姉を失った珠莉ちゃんが待っていた。上戸に抱かれ、笑顔を見せた娘に母の美香さんは「元気をもらいました」と涙を流した。
1500食の炊き出しを終え上戸は「石原プロにきっかけをいただけて光栄です。少しでも元気を与えられたらと思うし、これからもこの思いを持ち続けていきたい」と語り、健気な“娘”の姿に渡は「きょうはみなさんの笑顔が多かった。これは彩ちゃんのおかげ」と感激した。約4時間の滞在だったが、炊き出しの天使に被災者の心が癒されたようだった。
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