|
木村佳乃、狂気母で殻破った/ブルーリボン賞 (1/2ページ)
2011.1.26 05:06
サンケイスポーツなど在京スポーツ7紙の映画記者が選ぶ「第53回ブルーリボン賞」が25日、決定した。木村佳乃(34)は「告白」の狂気あふれる母親が評価され、助演女優賞を受賞。「殻を破った」との周囲の評価に「破った殻はどこに行ったんでしょうね」と照れくさそうにおどけた。主演男優賞に妻夫木聡(30)、同女優賞に寺島しのぶ(38)が選ばれた。授賞式は2月15日に東京?銀座ブロッサムで行われる。
「みんなで獲った賞です」。インタビュー中、中島哲也監督、スタッフ、共演者への感謝を何度も口にした。
「告白」は娘を教え子に殺された母親(松たか子)の復讐劇。木村は殺人を犯した息子を盲目的にかばう母親を、鬼気迫る演技で体現した。受賞に喜ぶその微笑みと周囲に漂う穏やかな雰囲気からは想像できない。
普段からモンスターペアレントや幼児虐待などのニュースを目にし、「あってはいけないこと」と胸を痛めていた。自分が見聞きしてきたことを参考に、「こんなお母さんが実際にいるな、と思わせるように演じた」と振り返った。
中学生の息子がいる役は初めて。息子役の藤原薫(15)と会話を欠かさないようにしたという。撮影現場は泣き叫ぶ重いシーンの連続だったが、「寿命をすり減らすぐらい頑張っていた」という藤原の存在がモチベーションとなった。
「私よりもっと追い込まれている息子を見ていたら、『守らなきゃ』って思った。役と重なったかもしれないですね」。いつのまにか、母性が生まれていた。
昨年10月、少年隊の東山紀之(44)と結婚した。「受賞報告? 舞台のけいこ中で大変そうだから」とまだ。「素晴らしい作品だと言っていましたよ」と照れた。
母性の感覚も映画で実感。ママになる準備は万端だが…。「神のみぞ知るというところでしょうかね(笑)。いつかはほしいです。自分の持っている愛情を全部注ぎますね」と目を細めた。
|
|