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夏菜「純と愛」初回梅ちゃん超え19.8%
1日にスタートしたNHK連続テレビ小説「純と愛」(月~土曜前8・0)の初回視聴率が19・8%と好発進したことが2日、ビデオリサーチの調べ(関東地区)で分かった。初回では2006年「芋たこなんきん」の20・3%以来の高い数字に。平均で20%超えを記録した前作「梅ちゃん先生」の好調な流れを持続。さらに昨年テレビ業界を驚かせた、あの“ミタ効果”もある!?
ヒロインを演じる夏菜(23)は2日、同局でスタジオ収録を終日続けたが、最近5年・計10作中トップという朗報にホッとしたに違いない。
沖縄・宮古島育ちのヒロイン・純が、偏屈な父親(武田鉄矢)が経営する故郷のホテル再建を夢見て大阪で修業・奮闘する物語。初回放送では父親とぶつかって勘当されるも、大阪の超高級ホテルの就職試験に臨む姿が描かれた。人と真正面からぶつかる純を夏菜が一生懸命演じていることが、まずは好スタートの一因となったようだ。
さらに脚本が遊川(ゆかわ)和彦氏(56)であることも見逃せない。昨年10月期の日本テレビ系連続ドラマで、最終回に40・0%(関東地区)の特大記録を放った「家政婦のミタ」を手がけたことで知られる。会話が生き生きとテンポよく、風間俊介(29)演じる青年、愛(いとし)の謎を呼ぶ言動も遊川氏ならでは。
堀北真希(23)がヒロインを演じた前作「梅ちゃん先生」が、平均視聴率20・7%(同)と9年ぶりに20%超えを記録し朝ドラへの関心を高めたことも好影響だったとみられる。
担当の山本敏彦チーフプロデューサー(47)は「純と愛の絶妙な連携と大阪・下町の人情を巻き込んだ物語が、コミカルにハートフルに展開していきます。遊川さんならではの奇想天外な物語を最後までお楽しみください」とコメント、来年3月いっぱいの放送まで自信をのぞかせた。平均でも梅ちゃん超えなるか、そしてミタ並の超ド級の数字を記録するか注目だ。
★初回最高視聴率「あしたこそ」46.4%
過去に初回視聴率で最高をマークしたのは1968年「あしたこそ」の46・4%。連続テレビ小説で初めてカラー化された作品で、藤田弓子(67)が人一倍のガッツで転機を切り開いていくヒロインを演じた。2位は新井晴み(59)が主役を務めた77年の「風見鶏」の45・2%。ちなみに全回平均で52・6%と史上トップの「おしん」(83年)は初回39・2%だった。
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