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映画評判家・清水俊雄
☆9月5日(火)
★1時から日比谷東宝で『涙そうそう』(9月30日公開)。舞台は沖縄。親の再婚で、兄と妹となったふたりが主人公。兄は洋太郎、妹はかおる。妻夫木聡くんと長澤まさみちゃんの共演作。作劇のパターンがなんだか韓流モードで、とりわけ、兄妹のように育った血縁関係のない男女にビミョーな恋愛感情が生まれる。妹の父はジャズトランペッターで途中で家をでた。兄の母(小泉今日子)がふたりを育てるが、あえなく病死。島の美しさ、血のつながれない兄と妹。部分的なアウトラインは10月からBSで放送開始の「四季シリーズ最終章」の『春のワルツ』を想わせる。妻夫木くんとまさみちゃんのカップルは嫌みがない。大学合格したかおるが、兄への想いをふっきるため、独立を宣言し家をでるシーン、「お世話になりました」と遠目に挨拶をする彼女の心持ちにジワリとなる。が、それ以降、終盤までの作劇はあまりに情感の溜めもなくて、作りすぎだね。台風が来て、運命が暗転する図はなんだか「セカチュー」へのパロディかと想ったり。ま、ほどほどの出来。まさみちゃんは『ラフ』ほどキュートではないけど、彼女の情感演技には成長のあとあり。
★試写でテレパルf担当の小原くんと出会う。先日『グエムル』を劇場で見たが、ガラガラだったとのこと。怪物、苦戦か。
转自JOZP satokun: MS不是太乐观,评论说电影有些象韩剧《春天的华尔滋》,拍摄手法上还很拙劣地模仿了一把《喊爱》 |
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