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[STORY]
第1回 (4月6日放送)
警視庁捜査一課の的場(柳葉敏郎)は殺人事件の捜査で訪れた東京湾の埠頭で、鈴木(三上博史)という男と遭遇し、奇妙な印象を受ける。鈴木は大学病院でたった1人で18年間もがんの特効薬の研究を続けている変わり者だった。そしてついにその日、鈴木は人工的ながん幹細胞の完全消滅に成功。だが同僚の小夜子(小西真奈美)は相手にせず、上司の大田黒(國村隼)も人体への治験を認めようとしない。
その頃、的場は中年会社員の遺体からレシートを発見し、ラブホテルを訪ねていた。そこで援助交際の常連らしい少女・愛美(谷村美月)と接触するが、愛美は隙を見て逃げ出してしまう。一方、途方に暮れた鈴木は、病院の駐車場で勝手に自分の車に乗り込んで眠っていた愛美を発見。愛美からガンで死が近いことを聞かされた鈴木の脳裏に、ある危険な考えが浮かぶ…。
第2回 (4月13日放送 20日再放送)
末期がんの少女・愛美(谷村美月)の協力によって抗がん剤の治験に成功した鈴木(三上博史)は、自身の発見に確信を得て再び大田黒(國村隼)教授のもとを訪ねる。その途中、殺人事件の捜査で港東大学病院を訪れていた警視庁捜査一課の刑事・的場(柳場敏郎)と偶然出くわすが、先を急ぐ鈴木のぞんざいな態度に的場は言い知れぬ嫌悪感と興味を抱く。
一方、太田黒は相変わらずの態度で鈴木を出迎える。しかし、「治験に成功しました」という言葉に顔色を変え、治験データを見て絶句する。鈴木の発見は本物だったのだ…。
やがて捜査一課では、殺人事件の捜査線上に上っていた少女が、水野愛美という末期がん患者であり、彼女は母と幼い弟妹との困窮し荒んだ家庭環境にあるということを掴む。不幸な境遇の愛美を追跡する事に同情と疑問の声が上る中、的場は強引に捜査体制の強化を進めて、孤立を深めてゆく。
第3回 (4月20日放送 29日再放送)
鈴木を泳がせて愛美の手掛りを得ようとする的場は、独断で鈴木を釈放してしまう。
――鈴木は急ぎ朋栄ホスピタルに戻るが、病室に愛美の姿は無く、愕然とする…。彼女の身を案ずる鈴木。しかし実は、愛美自身が朋栄ホスピタルの理事長・朋田を脅して病院の外へ抜け出したのであった。
その頃大田黒教授は、港東大学病院に入院中の厚生労働大臣・深見のもとを訪れ、がん特効薬の開発に成功したことを告げた。すぐさま利権の匂いを感じ取った深見は、色めきたって大田黒への協力を申し出る…。一方、依然として愛美の手掛りを掴むことができない鈴木は、拉致の可能性を疑い始め、大学病院の研究室へと急ぎ戻る。が、しかし…既にそこからはマウスも研究データも、すべてが消えていたのだった。
第4回 (4月27日放送 5月4日再放送)
マモルを殴打し重傷を負わせた朋田は、愛美を連れて倉庫を離れるが、その後愛美の容態が急変し、小夜子に助けを求めてきた。連絡を受けた鈴木は的場の制止を振り切り、覆面パトカーを奪って愛美のもとへと急ぐ…。幸い愛美の症状は抗がん剤の副作用による発熱で重篤なものではなかったが、鈴木は朋田と小夜子を撒き、愛美とふたりで安全な場所へと身を隠す…。
一方厚生労働大臣・深見は、いよいよ総理大臣にがん特効薬の報告をするという直前になって、研究データと治験患者とが行方不明になっているという事を大田黒から聞かされ、愕然とする…。
翌朝、河川敷に乗り捨てられた警察車両が発見される。鈴木に裏切られた的場はなんとしてでも自らの手で鈴木の行方を捜し出すと殺気立つ。しかし同時に、独断で捜査を進める的場の立場も次第に追い詰められていく…
第5回 (5月4日放送 11日再放送)
愛美が死んでしまったと思い込んでいるマモルは、復讐のため朋田を待ち伏せして刺傷してしまう…。 その頃緑川医院の病室には、すやすやと眠る愛美の姿があった。犯した罪の重さと新薬の開発…。ジレンマに苛まれながらも、どうしても抗がん剤を作り上げたい――そんな鈴木を諭すように、緑川はある提案をする。
一方、千葉県警が現場検証を行っている朋栄ホスピタルには的場の姿があった。品川の事件からは手を引くと告げられたものの、到底納得のいかない的場は、単独で捜査を続けていたのだ。しかしそんな的場の前に、二人の男が立ちふさがり…。
翌朝、駅の売店に並ぶ週刊新星の見出しには"新型の抗がん剤発見か"の文字が。太刀川のリークによってそれぞれの思惑は新たな方向へと動きだす――。
第6回 (5月11日放送 18日再放送)
新薬の研究を守るためには、深見ら政府の指示に従うより道は無いと悟った鈴木。しかし、緑川の忠告に耳を貸さず、愛美にも冷たい言葉を吐き掛けるようになったその変貌ぶりには、小夜子ですら恐怖を覚えた。
一方、新薬開発に関わるすべてが政府によってコントロールされ、殺人事件もがうやむやにされようとしている事が許せない的場と太刀川。ふたりは自らの信念にかけて真相の究明を誓い、一連の出発点ともいえる芝浦の倉庫へと向かった…。
その頃、港東大学病院では記者会見が開かれ、その様子がワイドショーで中継されていた。カメラと記者を前にコメントをする大田黒教授――この模様を病室のテレビで見ていた朋田の前に、朋田の父で朋栄製薬の会長・朋田勝之助が現れる。
[ 本帖最后由 solo 于 2008-5-12 22:39 编辑 ] |
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