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10月15日(木)にスタートする、フジテレビ開局50周年記念ドラマ『不毛地帯』の制作発表が4日、都内ホテルで行われ、主演の唐沢寿明をはじめ、豪華キャスト陣が一堂に会し、意気込みを語った。
壹岐正役 唐沢寿明コメント重苦しいドラマだと思われるかもしれません。確かに重いかもしれないけれど、より多くの人に見てもらいたいという思いを持ち、演じる側も作り手も、決してどこかに偏るようなドラマ作りをせず、どの年代の方でも楽しんで見られるように出来上がっていくと思います。壹岐正という男は何を考えているかよくわからない男です。ただ、表面的にはわからなくても、ドラマを頭から最後まで見ていただけると「こういう一つのことを貫くために生きていたんだ」ということをわかっていただけると思います。
田原秀雄役 阿部サダヲ コメント今回は新聞記者の役を演じます。1話の台本を読んだ時、まずキャストの方々が豪華であることに驚きました。僕は記者として壹岐さんを取材し続けていくので「壹岐さん」というセリフがすごく多いんです。この田原のこのセリフでじんましんが出るくらいの記者魂を出していきたいと思っています。
浜中紅子役 天海祐希コメントこの当時には少なかったタイプの女性を頑張って演じたいです。台本をいただく前に原作をコツコツと読んでいたのですが、台本をいただいて読んだ時は、その原作のおもしろさ、衝撃、力強さが全て凝縮されており感激しました。実は1話で“ピアノの弾き語りをしている”とあって、ピアノ弾けないのにどうしようと思ったのが第一印象でした(笑)。ものすごく一生懸命練習して、少しだけピアノを弾かせていただいております。ご覧になってみてください。唐沢さんとは何年ぶりかでお仕事をさせていただくのですが、本当に現場を引っ張っていって下さり頼もしい気持ちになれるような俳優さんです。
鮫島辰三役 遠藤憲一コメント半年間という連続ドラマに出演するのは初めてで、とてもワクワクしています。長い期間ですし、視聴率が悪いとテンションが下がりますので…(笑)、皆さんに注目していただけるようなドラマになってほしいですね。今回は、唐沢さん演じる壹岐にライバル心とコンプレックスを持つ商社マンという役どころを丁寧に演じたいと思います。セリフは専門用語が 多く、台本を片手に読みながらですら口が回らなかったので、重点的に努力します。
秋津千里役 小雪コメント原作を読んだ時の重厚感が忘れられません。台本をいただいた時、原作で心を打たれたシーンや言葉の力というものが、セリフとしては存在しなくても、描写として描かれており、感じたものと同じものが描かれていたことに感動しました。私の演じる役は、一女性として社会に出て行くのが珍しい時代の人間です。陶芸家としての役も演じながら、どんな風に女性として一生懸命生きる姿を出せるか非常に悩みました。今でも、土に触れることで何か答えが出てくるものなのかと、役と同じような悩みを抱えながら、それも楽しみながら演じています。唐沢さんは広い視野を持ち、芯が通っているところが、唐沢さんご本人と壹岐正に通じるところではないかと肌で感じました。
兵頭信一良役 竹野内豊コメントこれだけの素晴らしいキャストの皆さんに囲まれ、大きなプロジェクトに参加させていただくことができ、大変光栄です。台本を読んだ時、緻密(ちみつ)な取材のもとに描かれた描写のひとつひとつが自然に頭の中に浮かんできて、本当にすごい作品だと思いました。唐沢さんの演じる壹岐正という人物は、自分自身の利益や出世に関係なく、会社のことや国のことを考えて動くことができる人物だと思います。部下役の僕の目から見ても、ある程度自由にやらせ、何かあった時は矢面に立ってくれる存在なのですが、こういう上司は今、なかなかいないと思います。今回そういう背中を見て、いろいろと勉強させていただけたらと思っています。
谷川正治役 橋爪功コメント僕の演じる役は、唐沢さんの背後から「戦争を忘れるな~忘れるな~」とささやき続けるような役で(笑)、最初にキャスティングされた時とても興奮したので、この興奮を忘れず最後まで頑張りたいと思います。終戦時、僕は幼児でしたが、戦争が終わった時、そこで人生も終わってしまった人もたくさんいます。その中で壹岐が生きる時、戦争という大きなものに巻き込まれた人間の、苦痛や苦難があったのではないかと思います。もちろん今の人間にだって誰にも苦難はあります、そういう意味では、壹岐が生き続けていくけなげな姿は、見ている方の心にきっと通じると思います。
大門一三役 原田芳雄コメントナニワの小さな繊維問屋からのし上がっていく男を演じます。難しいと思うのは、関西弁で物事を考えなくてはならないことなのですが、唐沢くんという役者さんがいるので、何があっても心配ないと信頼し、僕は思いっきり現場で遊ばせてもらおうと思っています。
近畿商事という、昭和の日本を象徴するような企業の中に大門はいるのですが、この時代は、現代のように、合理主義ではなく、今ほどギスギスしていなかった時代だったのではないかと思うんですよね。年越しのあたりに、ちょうど唐沢くん演じる主人公との対立が起こってくると思うので、そのあたりを今から非常に楽しみにしています。
川又伊佐雄役 柳葉敏郎コメント唐沢くんとは何度か一緒にお仕事をさせていただいているのですが、尊敬する役者さんのひとりです。川又伊佐雄という男は、唐沢くん演じる壹岐という男と陸軍士官学校時代からの同期でもあり親友であり、お互いそれぞれの正義感をもって生きていきます。この作品は明らかに日本が大きく変わる礎となっている時代を描いたお話です。段田安則さん演じる防衛庁官房長と戦ってみたり、親友の壹岐くんと男の正義感みたいな話をじっくりしてみたり、普段柳葉敏郎の生活にはありえない空間を演じさせてもらっています。みなさんのお力のおかげで、自分の中では納得いく川又を演じることができると思っています。
ちなみにNGはこの中で僕が一番多いと思います(笑)。
壹岐佳子役 和久井映見コメント唐沢さんとは15年ぶりに仕事をご一緒させていただきます。大人世界のドラマの中で、ちゃんと昭和の大人の女性として存在できるように頑張ろうと思います。実生活では大きな子供たちの母親でもあるのですが、ふっとそばにいらっしゃる唐沢さんを見たとき、とてもスマートで、妻を演じる私がおばちゃんくさくなってはいけないと気持ちが引き締まる思いでおります。唐沢さんは現場でも常にぶれない人としてそこに存在してくださっています。頼りにできる安心感と、プレッシャーを感じつつ、そのぶれない唐沢さんを軸に仕事をさせていただけることをありがたく思いながら過ごしています。
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