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藤木直人 官网INTERVIEW
南雲準はどのような人物で、どのように演じたいと思っていますか?
変わった人物でありますが、そのさじ加減が難しいなと思っています。南雲の“変わっている”ことは意味があってのものなのかとか、僕自身は平凡だと思っていますが、その僕が変わった人物を演じるにはどうすればいいのかとか…。さらに、よく天才と呼ばれる人には1つのことに没頭するあまりその他のことがおろそかになってるがゆえに変わっていると評される方もいるでしょうし、ただ単に性格的に変わってる人もいる。果たして南雲がどんな部類のどれだけ変わっている人物なのかは、これから演じながら探っていきたいと思います。
最初に話を聞いた時や、台本を読んでの感想を教えてください。
心理学は幅が広いなと感じました。犯罪捜査と聞いていたのでプロファイリングのようなものを想像していましたが、それとはまた違った要素が入っていてとてもおもしろく台本を読ませていただきました。この作品で描かれる心理学って、ちょっとした人間観察みたいなもので、普段、自分や周りにいる人に当てはめて考えることができるんです。相手がこういう仕草や表情をした時は、こんな風に感じているんだなとかがわかってしまう。それがすごく楽しいです。
演じる南雲準は心理学の教授ですね。
難しそうですね。というか、実は僕はこれまで刑事ドラマの経験が少なく、最初に話を聞いた時は刑事役かなと少しワクワクしたこともあり、教授役と聞いて少し残念でした(笑)。
藤木さんは人の心理を読んだりすることは得意ですか?
僕はどちらかといえば空気が読めないタイプで、人の心も読むのは得意ではないと思います(笑)。でも、感覚的に相手の感情を察することは、僕もそうだし人間誰しも少なからず自然にやっていると思うんです。相手が難しい顔で腕を組んでいれば「あまり良く思ってないのかな?」と思うし、ソワソワしてれば「飽きたのかな?」とも思う。それを心理学的に分析して教えてもらうと「なるほどね。やっぱりね」って納得したりする。そういう意味で、南雲の分析は見ている人にもおもしろく感じてもらえると思います。
事前に役作りでしたことはありますか?
役作りというわけではありませんが、撮影前にどんなビジュアルリクエストでも対応できるようにあえて髪とヒゲを伸ばしたままで監督とお会いしたら「それでいきましょう!」と言われてしまって、ボサボサの髪とヒゲでいくことになりました(笑)。オフの時などは気をつかわなくて楽なのでヒゲを伸ばしていることはあるんですが、いざキャラクターとしてヒゲを生やしてしまうとつながりもあるし長さをキープしなくちゃいけないので、これは大変だなと覚悟してます。実は先日、髭剃りで短く剃り過ぎてヤバイなと言いながら、なぜかまゆ毛まで剃ってしまい、ものすごく焦る夢を見たんです(笑)。単純に僕の不安から見た夢だと思うんですけど、心理学的に何か表しているのかもしれませんね。
南雲と自分に共通点はありますか?
南雲はもらった資料にジャムを落としたりして汚すんですよ。キレイなまま保存しなくても情報として問題がないと思っているのか、ただ無頓着なだけなのかは不明ですが、そこはちょっと似ているかもしれません(笑)。あとはすごく理屈っぽいところも似ているかもしれませんね。僕の理屈っぽさと、学問を突き詰めた人が話す理屈を一緒にしていいのかわかりませんが。
初共演となる松下奈緒さんの印象はいかがですか?
今、一番輝いてる女優さんだと思いますし、そういう方とご一緒できるのはとても嬉しいです。
周囲から“ウザい”と言われている里央のような女性をどう思いますか?
ウザいと言われているのは仕事熱心さゆえのことで、仕事を一生懸命にやる人は素晴らしいことだし、男女問わず好感が持てますね。僕は、松下さんに凛として強さを持っていらっしゃる方というイメージがあって、それが里央とかぶっていてとても魅力的だなと思います。里央のような真っ直ぐな女性はウザいどころか素敵だと思います。それよりも、行動や仕草を心理学で分析しちゃう南雲のような男性と付き合う方がよっぽど面倒で大変だと思います(笑)。
南雲と里央の関係はどのような感じですか?
まだ始まったばかりなのでこれから築いていこうと思いますが、分室だし、2人きりだし、せっかくのコンビなのでおもしろく見せられればいいなと思っています。
最後に。視聴者の方にメッセージをお願いします。
心理学で事件を解いていく展開は気軽に見られて、とても身近に感じられると思います。握手した体温で相手の精神状態がわかるとか、思わず「へぇ~」と思うような発見が楽しめる作品でもあります。もちろん、刑事ドラマとして事件の展開や、里央と南雲の奇妙なコンビネーションも楽しんでもらえると思います。いろんな視点で楽しんでもらえればうれしいですね。 |
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