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楼主 |
发表于 2012-7-11 14:31
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まず、『息もできない夏』の台本を読んでの印象から伺いたいのですが…。
社会派でありながら、ラブストーリーの要素もあり、ちょっとミステリーの要素もあり…というように、いろいろな要素が入り混じっている作品だと思いました。家族愛というか、登場人物の生い立ち、ルーツみたいな部分も描かれていますし。角度を変えるといろんな見方ができるので、これは凄く面白い作品になりそうだと思いました。
確かに、1話だけですと、要潤さん演じる鮎川や、北大路欣也さん演じる夏目など、一体何者なのかわからないキャラクターも登場します。
そうですね。ちょっと記号的な登場の仕方なので、後々に効いてくるというか…。
江口さんが演じられる樹山というキャラクターに関しても、1話では見えている部分とまったくわからない部分がありますね。演じるにあたって、特に考えた点は?
樹山に関しては、2話くらいで回想シーンがあるし、3話になるとしっかり描かれているので僕自身は見えているわけですけど…。樹山は、かつては新聞記者で、良かれと思って犯罪を追及していったが故に、ある家族…ここも家族の話なんですけど…から大切なものを奪ってしまった。そういうものを背負って、世を捨てて、自己犠牲をしてその家族のために生きているんです。どこか驕っていた自分の生き方を反省するかのように。
そういう中で、谷崎玲(武井咲)という少女と出会うわけですが…。
記者を辞めた後、区役所の時間外受付の臨時職員をしていた樹山は、そこで玲と出会い、彼女に戸籍がないという事実が明らかになり…。すべて揃っているのに生きられない人間と、生きているのに紙の上では生きていない、存在していないとされる人間…そのふたりだけを見ていると、ラブストーリーっぽいんですけど、お互いに支え合いながら、ある種、影響を受け合っていくんでしょうね。玲の存在に影響を受けて、樹山も再生していくというか。玲は、父親がいなかったということもあるんでしょうけど、樹山が父親に見えるのか、単なる役所の人間に見えるのか、それ以外の存在に見えるのか、という部分はこの先、楽しみにしているところですね。玲の周りには応援してくれる人がたくさんいるんですよね。そういう人たちの愛情を受けている、という設定なので。そこで、「辛いからこそ明るく振る舞う…人生というのはそういうものだ」というようなことが、ちょっとでも垣間見られれば…。息もできないながらに、支え合っている喜びみたいなものを玲は力にして立ち向かっていくんだと思うんです。
玲のことに関しては、もしかしたら樹山にしかわからない気持ちのようなものもあるのかもしれませんね。
そうかもしれないですね。もともと新聞記者をやっていた男なので、好奇心は旺盛なんだと思うんです。おせっかいみたいなスイッチが入ってしまうと、どんどん深く入ってしまうような性質だと思います(笑)。事件以来、人と関わらないように生きてきた男が、そこで思いっきり玲に関わってしまうことになるのも、もともと持っていた質みたいなものに加えて、『300日問題』という困難を抱えている人に対して手を差し伸べたいという、この男の持っている感覚なんじゃないかなと思います。
1話の撮影が終わったところですが、今回の撮影現場の印象についてお聞かせください。
シリアスに読んでしまえば凄くシリアスな内容なんですけど、スタッフも顔見知りが多いし、演出の河野(圭太)さんも知っているので現場はとても明るいですよ。明るくポジティブに、着々と仕事をこなしていくという(笑)。とてもいい現場だと思います。
玲を演じる武井咲さんと実際にお芝居をしてみての印象をお願いします。
いま18歳ですよね。信じられないですよ。僕が彼女くらいのころは、芝居をしっかりできるなんていう精神状態じゃなかった(笑)。もちろん彼女もプレッシャーを感じているんでしょうけど、それが見えないというか。大変なんだろうけど、本人は凄く緊張しているんだろうけど、堂々としていて、それが凄く玲というキャラクターにも合っている。お芝居も真っ直ぐで…。それをどういう風に受け止めたり、どういう風にかわしたりしていこうかな、と思っていたんですけど、頭で考えずに、現場に行って彼女の声を聴きながらやるようにしています。これだけ重いテーマを扱っているのに、暗く見えないというのは、彼女が本来持っているポジティブさや明るさがあるからなんじゃないかなと思います。
武井さんも、「江口さんがとても自然体でお芝居をされるので、暗くないドラマになっている」というようなことをおっしゃっていました。
樹山は、かつては凄くエネルギッシュに生きていた男なので、ちょっと淡々とやるだけで暗い、って言われてしまうだけだと思うんです。「ロボットみたいにやると思ってました」ってスタッフは言うんだけど、そんな男が区役所の窓口にいたら、玲だって「この人、ダメだから変えてくれ!」ってなるでしょ(笑)。住民票が早く欲しいわけだから。その辺のやり取りを考えて、ある程度自然体というか、彼女とのやり取りの中で肌合いみたいなものを考えながら演じています。
玲と樹山は年も離れています。そういう女性に惹かれる、という気持ちは共感できますか?
新聞には「許されない愛」みたいな見出しが出ていましたけど、樹山は一生懸命、玲のことを支えたいと思っているので、これだけの年の差があっても恋愛が成立するのかどうか、というよりも、恋愛に見えるような瞬間もある、ということなのかな、という気もします。恋愛のとらえ方にもよると思うんです。この世で一番の味方、というのも捉えようによっては恋愛になるんだろうし、多分、樹山はそうなっていくんだと思うんです。その中で、一緒に困難を乗り越えていくことで、さらにそれが深まっていく。泣いたり、笑ったり、怒ったり…という感情を共有することに関してはあり得ると思いますけどね。そこで「じゃあ付き合う?」っていうことにはならないと思う(笑)。玲は、父親がいないということで父性みたいなことを知らないんだと思うんです。でも、そういうことを取っ払って心が通じ合う瞬間は出てくると思います。
1話の冒頭、玲のナレーションがあって、「当たり前の生活」「当たり前の幸せ」というような言葉が出てきます。それにちなんで、江口さんが、日常生活の中で幸せを感じる瞬間とはどういうときか、是非、教えていただきたいのですが…。
やっぱり、俳優としていい現場に携わることができて、いい仕事ができて…ということだと思います。僕にとっては俳優という仕事が日常なので。家と外ではまた違うんですけど、外でいい仕事をして、充実感を味わって…。この仕事は、何もないところから、ゼロから生みだしているわけで、そこに自分が携わっていて、そこから自分にもフィードバックがあったり、成果が形になっていったり…ということに幸せを感じるというか。でも、また次をやりたくなるんですよね。そこには止まってはいられないので。
そこが俳優さんの仕事の特殊性のひとつでもありますよね。
そうですね。終わりがないですから。
最後に、このドラマに期待してくれている視聴者の方々に向けてメッセージをお願いします。
『息もできない夏』というタイトルなんですけど、ホントに何が起こるのかわからない物語です。300日問題、戸籍がないというひとりの少女が生きていくにあたっていろいろなことが巻き起こるストーリーなんですけど、ラブストーリーであり、その向こうにサスペンスがあり、またそれを支える家族の愛もあって、盛り沢山なドラマになるんじゃないかと思うんです。さまざまな登場人物や張り巡らされた伏線がどういう風に繋がっていくか、楽しんでいただければと思います。
[ 本帖最后由 坏坏小巫婆 于 2012-7-11 14:32 编辑 ] |
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