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发表于 2007-10-29 15:23
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Production:金城一紀 前編
映画「FLY,DADDY,FLY」で脚本を書いた際に自分の欠点に気づいたこともあって、勉強をし直そうとたくさんの映画やドラマを見直したんです。その時に見た海外のドラマが本当におもしろくて、こういう作品を日本でもできないかなと思ったのがきっかけです。
書き始めの頃はつらくて、もう辞めたいって何度も思いました(笑)。1話を書くだけでもすごく大変なのに、それが11話もあることに気づいた時、俺、なんでこんなことやってんだろうなぁ、と(笑)。でも、台本の打ち合わせがとても楽しかったんです。本広監督やプロデューサーの勘が鋭くて、僕の話すことをすぐに理解してくれるし、的確なフォローもしてくれるんです。それで気持ちがずいぶん楽になりました。書き始めた頃は、二度とドラマの脚本なんか書くもんか、と思ってましたが、いまは、このチームならもう一度やってみたいな、と思えるまでに成長しました(笑)。
とにかくアクションものをやりたかったんです。その出発点から、ドラマ向きの面白そうな題材は何があるだろう、とどんどん進んで考えていった結果、SP=人を護るという受動的な立場の人間に、アクションを加えるとおもしろくなるんじゃないかなと思いついたんです。
調査は思いのほか難航しましたね。SPというのは警察官の中でも極端に外部に出てくる情報や関連書籍が少ないんです。やっとの思いでたどり着いた情報源でも機密事項が多く、教えてもらえないことばかりでした。いろいろ研究したほか、本物のSPを見ようと選挙期間中に街頭演説の場にも行きました。もちろん武器等は持っていませんが、テロリストの気持ちになって「襲ってやる」と強く思いながら候補者に近づいていったら、SPが気づいて思わず足が止まってしまうくらいの強い視線を送ってきました。あくまでも僕が感じたことですが、威嚇するというより「オレの仕事を邪魔するな」というプロ意識から出る気迫だったように思います。そんな目をした大人(プロ)に会ったことはほとんどなかったので、軽いショックを感じたとともに、SPを題材にしたのは間違いなかったと確信もしました。そして、すぐに岡田くんに電話して「そういう目力を作れ!」と、アドバイスをしましたね(笑)。そんな漠然としたアドバイスにも関わらず、現場で見た岡田くんは本当にそういう目になっていて、驚きました。
そもそもSPは“動く壁”と言われている職業。とにかく“護る”ことが職務ですから、ドラマの主人公にするには決しておもしろい職業ではないんです。ただそこに設定やキャラクターをつけることで、むしろ今までにないものができるかなと思いました。例えば、通常SPは現場で捜査をしたり犯人を捕まえたりはしないけれど、それをやってしまうとか、テロを未然に防いでしまうとか、ですね。そのために井上にフォトグラフィック・メモリー(写真を撮るように映像で物事を記憶する能力)とかトラッキング(残された足跡で、その人物の身体的特徴や状態を読み取ることができる能力)といった特殊な能力を授けることにしました。
元々、アクション映画のネタになるような本が好きで、よく読んでいたのは大きいと思います。フォトグラフィック~は、最初から組み込もうと考えていました。実際のSPの中にも1度顔を見たら忘れないとか、あらゆる電話番号をすべて記憶している方がいらっしゃるらしいです。トラッキングも、いつかは作品の中に取り入れたいなと思っていました。今回どうしてもこの企画を通したかったし、みなさんに少しでも興味を持ってもらえるように取り入れてみたんですけど、いざ脚本を書いてみると事件現場はアスファルトが多くて足跡を残すのが難しいんですよ。余計な能力を付けちゃったんだって自分を呪いましたね(笑)。
そうです。ただ岡田くんが演じることを想定しているだけで、岡田くん自身を井上のキャラに反映させているわけではありません。岡田くんはアクションするにも体は動くし、SPとしても“柔能く剛を制す”(柔軟なものの方がかえって剛直なものを制することができるという意味)を描きたいと思っていて、イメージがピッタリでした。そして、なによりあの目は本当にフォトグラフィック・メモリーを持ってそうですから(笑)。
頭の中でストーリーを考えている時点から、アクションはかなりハードになる予定だったので、演じた時にケガをしないようにと思い、つい親心で…(笑)。そのせいで岡田くんの体が一時期かなり大きくなってしまって、監督やプロデューサーさんから「鍛えすぎだよ」って言われていましたね。そもそも僕があんなこと言ったからで・・・、申し訳なかったなと隣で聞きながら思ってました(笑)。でも、撮影に入る時には少し絞ったちょうどいい体になっていて、撮影に合わせてちゃんと体を調整できるのはすごいな、さすが俳優さんだな、と感心しました
FR 猪猪 katrinamu |
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