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日饭的感想 也是剧透。。。不喜者请54。。。。
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土曜ドラマ「チェイス~国税査察官」第1話★鳩山総理も見ていますか?
2010.04.18 Sunday 12:40| category:08 NHKドラマ・番組
「チェイス~国税査察官」第1話~カリブの手品師
総理大臣が「平成の脱税王」と呼ばれてる世相にあって、国税査察官・春馬草輔(江口洋介)VS 天才脱税コンサルタント・村雲修次(ARATA)の、”6000億円”を巡る攻防をめぐるドラマ。
<あなたにはこの世界を憎む権利がある>という番組キャプションには凄みがあります。
【 水底の”埋蔵金” 】
成金風の中年男の豪邸を査察する春馬(江口洋介)ら国税局の面々。
豪邸だけでなく、男の会社や関係先などを一斉調査しているが、過少申告の決め手が見つからない。
証拠は見つからないのか・・・。
豪邸の庭にあるプールをふと見た春馬が「10月だというのに、ずいぶん綺麗ですね。普通この時期、水を抜きませんか?」と呟く。
男は、急に焦り始める。
春馬はスーツのまま、プールの中に入っていき、水底のブルーシートをめくりあげと、ビニールに包まれた札束が浮かび上がってくる。
春馬が水に潜って何かを掴み上げると、なんと金塊・・・水底の”埋蔵金”でした。
よゐこの濱口なら「とったどぉ~~~」って場面です。
ところで、去年の今頃は霞が関の埋蔵金について賑やかに議論されていたけど、近頃その手の話題を聞かなくなったなぁ・・・。
民主党は、埋蔵金やら税金の無駄遣い分で、財源がジャブジャブ出てくると言っていたのに、なんだか尻すぼみ・・・・。
高速道路なんて無料化どころか、実質値上げ路線まで・・・。(話が思いっきり逸れちゃった)
で、豪邸を査察する「マルサ」場面は、”つかみ”でありまして、物語の本筋は、まだ始まっていないのであります。
【 40億円のジェット機 】
ヴァージン諸島で脱税コンサルタント・村雲(ARATA)が、ライトキャスト社の社長・檜山基一(斎藤工)に40億円のジェット機の購入を勧めてる。
このジェット機を「東アジア航空」にリースすることで、”節税”を導き出す「租税回避商品」となるのだ。
ジェット機の売買は檜山にとっては村雲の実力を試す行為でしかない。
檜山「おやじの資産は6000億円なんだけど、今、オヤジが死んだら、国に払う相続税はいくらになる?」
村雲「3000億円です」
檜山の本当の目的は、父である経済界の重鎮・檜山正道(中村嘉葎雄)の資産6000億円を相続する際に、相続税を回避すること。
檜山は、非合法でもいいから相続税を免れる手を考えるように村雲に依頼する。
村雲は「税を払わないことは犯罪でしょうか、税のない国で税を払わないことは犯罪ではありません」と、ヴァージン諸島などタックス・ヘイブンを利用することを示唆。
で、檜山は40億円のジェット機の購入合意。
村雲は「リース先の経営が危ないので、いつ事故があってもおかしくない。この飛行機には乗らない方がいい」と檜山に忠告。
言葉遣いはあくまで丁寧で、表情を変えることなく淡々と言葉を口にする村雲、不気味。
人間のぬくもりとは無縁の存在か。
【 春馬家では・・・ 】
春馬が自宅でくつろいでいると、娘の鈴子(水野絵梨奈)が帰宅し「めずらしいひとが居るねぇ。いらっしゃい」
「お帰り」ではなく「いらっしゃい」という言葉をかける鈴子の言葉には、繁忙を極め、自宅にいることの少ない父への嫌味が籠ってるようです。
食事などをしながらも「税金を調べる人より、脱税する人と結婚する方が幸せ。お金ないもんねぇ」と、超繁忙なのに、質素な暮らしぶりを揶揄する鈴子。
春馬の妻・雪恵(木村多江)は、小さな笑を浮かべながら「お金なんて、ご飯とお味噌汁食べて暮らせる分だけあればいいの」と娘を諌める。
春馬は「うまそうな肉じゃがだなぁ」と口にし、庶民の味に満足している。
働き詰めで、家族を放ったらかしの父に対して、娘は思うことがある様子。
春馬家に、不穏な雲がかかろうとしています。
【 人殺しの方が簡単・・ 】
鈴子が、新婚旅行にさえ行けなかった母が、旅行パンフレットを眺めて「行ったつもり旅行」をして、耐え忍んでいる状況を春馬に伝える。
春馬は、妻の思いに気づかされ、二人でカンボジアへの旅行を行うことにする。
そんな矢先、財津(佐藤二朗)の会社ザイックの20億円の脱税調査を始める国税当局。
ここにも、村雲が関わっていた。
村雲は財津に「脱税は最初から犯人が分かっている犯罪です。むしろ人殺しの方が簡単ですよ」と怜悧な言葉。
なんという男でしょう・・・。
村雲は、ガンで余命半年の友人・川島圭介(長谷川朝晴)と、その妻・歌織(麻生久美子)をヴァージン諸島へ行かせており、川島が病死するとザイックの20億円の行方も消えていく仕掛けを作っていた。(麻生久美子、なんか好きやわぁ・・・)
友人・川島の死をも利用して税の支払を免れる手法を考え出す村雲が怖い。
【 馬の耳に念仏・・ 】
国税・国際部の岬がヴァージン諸島当局に調査協力を要請した旨を春馬らに伝えに来ます。
「最近の国際的な働きかけにより、脱税の意図が明確であればタックス・ヘイブンにおいても、特別扱いは許されなくなっています。ヴァージン諸島当局は、サイジタリウス(川島名義のダミー会社)に対する調査を料量してくださったとのことです」
国際部・岬の説明は、徴税のプロたる春馬らに対しては、いわゆる「馬の耳に念仏」でしょ。
この程度のことを、春馬たちが知らないはずがないもの・・・。
岬のセリフを使って視聴者への説明を行うにしても、少しわざとらしすぎました。
【 海外旅行を取りやめ・・ 】
財津を張り込んでいた春馬に、財津の事情聴取が中止になった旨が連絡に入る。
川島の死で、事件を追えなくなったからだった。
財津の脱税を暴けなくなり、怒りを覚えた春馬は徹底的に関係書類を見直すなど事件にのめり込み、海外旅行を取りやめる羽目に・・・。
鈴子は怒り心頭だが、雪恵は了解する。
ただ「ねぇ、いいかなぁ。わたし一人で行ってきても・・・」と遠慮がちに問う。
春馬は反対するはずもなく、雪恵は旅行へ・・・。
【 飛行機が墜落・・ 】
あわただしく出勤の支度をしている春馬の耳に、テレビのうニュース速報が・・・。
「カンボジアで飛行機が墜落した」という内容。
その後、テレビには燃え盛る墜落機の模様が映し出され、死亡者リストの中に「ハルマ ユキヨ」・・・。
茫然自失の春馬に、涙を流す鈴子が「お母さんを殺したのは、お父さんだね」
【 おめでとうございます・・ 】
ヴァージン諸島では、村雲が飛行機墜落事故のニュースを見つめてる。
薄笑いしながら画面を見つめる村雲には狂気をも感じる。
墜落機は、檜山に買わせたジェット機だった。
あわてた檜山が連絡してきて「どうしてくれる!!」
村雲は動じることなく「目的は果たされました。この事故で御社には違約金が支払われます。最大40億円の違約金です。」
村雲の言葉を聞いた檜山は、ほっとした様子。
村雲は「おめでとうございます。我々は節税に成功したんです。合法的に・・・」と言葉を続け、
初回を見ていて、一番インパクトのある場面でした。
飛行機が落ちて多くの生命が失われたのに、「おめでとうございます」ですから・・・。
少し退屈な場面もありましたけど、飛行機墜落にかかる場面で一気に引き込まれました。
次回以降の、春馬と村雲の対決が楽しみです。 |
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