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发表于 2010-5-31 22:01
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『告白』松たか子 単独インタビュー
映画『パコと魔法の絵本』などの鬼才中島哲也監督が、2009年の本屋大賞を受賞した湊かなえの小説にほれ込んで映画化した映画『告白』。本作ではすでに名女優の風格漂う松たか子が、教え子に愛する娘を殺され、その復讐(ふくしゅう)に燃える教師という難しい役どころを熱演する。この映画の持つ重厚な雰囲気とは打って変わって、松は明るく元気に37人の生徒たちとの真剣勝負や、新しい挑戦だったという今回の役柄について、そしてある衝撃の告白まで披露(ひろう)してくれた。
中島監督の手紙での熱烈なオファーに出演を即決
Q:中島監督はこの映画の原作に衝撃を受けたそうですが、松さんは原作を読まれてどのように感じましたか?
わたしは、中島監督にこの映画のオファーをいただいてから同時に原作を読んだんです。自分がこの森口先生を演じるからとかいうことを抜き にして、作品に引き込まれて一気に読んでしまいました! とてもスピード感のある小説ですし、戯曲ではないにもかかわらず、これだけ 登場人物がよくしゃべる小説ってユニークだなと思いました。
Q:監督からのオファーは、手紙だったとか?
そうなんです。手紙には監督が「ぜひともわたしにこの役をやってもらいたい!」と書かれていたので、すぐにお受けしますとお答えしました。
Q:今回の役は、松さんにとってチャレンジだったと思います。この作品にかかわることで、かなりの覚悟が必要だったのではないでしょうか?
オファーを受けた後に、すごい役を引き受けると言っちゃったもんだな……と思いました(笑)。ただ、この『告白』がきちんと1本の作品になって公に出せるかどうか、森口先生が具体化するかどうかということがまず大事でしたから。最終的にはわたし自身もこの役をやることで、自分が人にどのように思われようがいいや! と思えるようになりました(笑)。
Q:役づくりは、どのようにされたのでしょうか?
「森口先生像」を変に崩して演じてしまうと、多分違うものになってしまうと思ったので、まずは監督がどのように映像化するのかなと、考えていました。監督は、原作に忠実に映像化されていて、その覚悟が素晴らしいと思ったので、監督に最後までついて行こう! と思いながら役を演じていました。
■教師の仕事の大変さを実感!
Q:先生を演じられたのは初挑戦だったと思いますが、現場はどのような雰囲気でしたか?
教室でのシーンのリハーサルのとき、生徒のヤジに圧倒されてしまいました(笑)。彼らのしゃべり声が、本当に気が狂うんじゃかと思うほどすごかったんです。先生という仕事は、並大抵なものじゃないなと思いましたね。
Q:そのとき監督は、どのような指示を出されたのでしょうか?
最初は、それに対抗して大きな声でしゃべっていたのですが、監督はもっと音量を下げろという指示を出されたんですね。本当に自分の 声も聞こえない状況だったんですが、何とか森口先生のトーンを決めるために、何度も教室でのシーンをやりました。初めにあのシーンを乗り越えたおかげで、その後の撮影も乗り越えられたのかなと思います。
Q:森口先生が号泣するシーンが鳥肌が立つほど素晴らしかったんですが、あのシーンを撮るためにどのように自分を追い込んでいったのでしょうか?
あれは終盤近くに撮影したんですが、わたしはそのとき、森口先生がどうやって、どこまで感情を出せばいいのかということがわからなくなっていたんです。監督は感情を出していいとおっしゃったんですが、わたし自身が「あれ、どうやって感情を出せばいいんだっけ!?」という感じで。もう体の中の水分がないなと思うぐらい、何度も泣きましたね。
自分の子どもには、たくましく育ってほしい!
Q:松さん自身の、中学時代のエピソードをぜひ聞かせてください。
わたしはずっと女子校に通っていたんですが、給食というものがなくて、ずっとお弁当生活だったんです。その時間になるとみんなで机を移動させて、仲良しグループで固まって……というようなこともやっていました。
Q:中学校のいじめや学級崩壊の様子もリアルでしたが、松さんが中学生だったころと変わっている部分はありましたか?
まず全員携帯を持っていることが、わたしの時代とは決定的に違いますね! 今はいつでもメールで友達と話せるし、次の日わざわざ学校で「昨日はああだったよね」とか言う必要がないという環境自体が、もうすでに自分のときとは違いますよね。
Q:松さんのお子さんも、いつかはそのような環境の中で育たれると思うのですが?
もし自分に子どもが生まれたら、何とかしてこの中に入れずに育てる方法はないのかなと真剣に悩んだこともあります(笑)。でも、逆に負けずにたくましく育ってほしいとも思いましたね
松さんが告白! 撮影中に鼻血!?
Q:過保護な母親を演じられた木村佳乃さんとは、今回が初共演だったそうですが、ご一緒されていかがでしたか?
あの役は木村さんにしかできないと思いましたね。ごく当たり前にいい暮らしをして育ってきた人が、母親になって、家庭を持って、子どもを育てている……という人物そのものになっていましたから。そんな人が、何とかして子どもをつなぎ止めようとしているという部分を何の違和感もなく表現されていて、やはり木村さんはすごいなと思いました。
Q:では、松さんが母親になるとしたらどのような母親になると思いますか?
自分ではなるべくほったらかしにして、子どもにはたくましく育ってほしいと思いますけどね。子どもに依存した母親には、なりたくないなとは思いますね。きっとその加減が本当に難しいんだろうなとは思いますが。
Q:最後にこの映画が『告白』ということで伺います。何か今思い切って告白したいと思うことはありますか?
先日、原作者の湊かなえさんが、この小説の第一章を書いていたときに鼻血を出したと告白されたんですね。それを聞いてとてもびっくりしたんですが、実はわたしも教室のシーンを撮っているときにひそかに鼻血を出していたことを思い出したんです。大変なことにはならなかったんですが、何だかちょっと「あれ!? のぼせたかな?」みたいな(笑)。でも、誰にも言えなくて、鼻をすすりながら手で押さえたりして、ごまかしながら演じていましたね。そういえばそんなこともあったな……と記憶がよみがえりました(笑)。
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『告白』を観てみれば、変幻自在にその役の色に染まることができる女優・松たか子の存在が、掛け替えのない素晴らしいものだということがよくわかる。だが、普段の彼女は少しも気取ったところのないとても気さくで率直な女性だ。よく話し、よく笑い、周りを明るくするパワーを持った魅力的な彼女がその人格を完ぺきなまでに消し去り、まな娘のために復讐(ふくしゅう)を誓う教師を体当たりで演じた女優魂に感服する。ひそかに鼻血を出しつつ撮影を続行した彼女の根性を、しっかりとスクリーンでその目に焼き付けてもらいたい。
(C) 2010「告白」製作委員会
新闻来源:http://www.cinematoday.jp/page/A0002598 |
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